ペイントのヒストリー
ペイントの原点として、石器時代の洞窟壁画をあげることができます(約1万5千年前の欧州アルタミラ洞窟の壁画が有名)。ここでは、色素の多い鉱物・土や焼いた骨の粉末、木炭等を、動物の脂肪や水で練り合わせたものが使われています。古代エジプト(約6千年前)のピラミッド内部の壁画では油性系の塗料が使用されています。ローマ帝国時代のポンペイの壁画(BC1世紀)には、ホラガイから作られた紫、鉱石から作った朱色(バーミリオン)、インド産の植物から作られたインディゴ藍色等が見られます。            
日本においては、縄文時代(約5000年前)の遺跡から、漆が塗られた木器・土器・櫛などが発見されています。538年頃、仏教が中国から伝来し、すぐれた漆の塗装技術や建築技術が伝わりますが、この時代の建築物には鮮やかな色が塗られていたことがわかっています。「法隆寺」には、漆芸の壁画の他、建築物の木部に、朱(丹土)、黄(黄土)、白(白土、鉛白)、緑(緑青)、黒(黒土)がニカワに溶いて使われました。

中世の欧州では、宗教絵画が発達し、板画やフレスコ画が描かれます。14〜16世紀のルネサンス期には、油彩画が登場し、16世紀以降、セラック(セラックと言う虫の分泌物が原料)をアルコールに溶かしたセラックニスや天然樹脂と油を反応させた油ワニスが家屋や家具で使われるようになります。
18世紀に入ると、様々な顔料(有機、無機顔料)が登場し、塗料の製造技術も進歩します。19世紀後半の印象派の出現も、このような材料の発達と無縁ではありません。また、この時代以前は、調合は塗装職人や画家自身の仕事だったのですが、以降、メーカーによる調合ペイントに置き換わっていきます。
日本に(現代で言う)ペイントが伝来したのは、1854年、アメリカの大使ペリーの来日時とされます。1866年、横須賀市に造船所が建設され、旧日本海軍がここに日本初の塗装工場を設けました。
戦後、酢酸ビニルエマルジョン塗料、アクリル樹脂塗料等、様々な塗料が開発されていきます。
昨今は、国際的な環境対策の高まりから、水性塗料の使用がさらに進められています。          
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